ふたみブログ
2025.11.14霊園を彩る黄色いノッポは、敵か味方か。
先週日曜に開催された「福岡マラソン2025」が終了すると、なぜかしら、今のこの時期くらいからクリスマスや年末年始の慌ただしさが始まる前までの束の間のあいだ、穏やかで静かな二見ヶ浦だと、ここ数年感じるようになりました。
福岡マラソンにランナーとして参加された方、応援・ボランティアで参加された方、お疲れ様でした。当日の天候は雨も降る時間があったりと、気候的にはベストコンディションではなかったかもしれませんが、福岡・糸島を走り抜ける爽快感はいかがでしたでしょうか…?
10月くらいからでしょうか、マラソンコースになっている道路や沿道は、急ピッチで雑草の刈込みや清掃、道路整備が行われていたように思います。ランナーの方は、天気は良くなくとも、少しは清々しく駆け抜けることができたのではないでしょうか…?
所かわって、霊園内造成区も、急ピッチで色んな工事が行われています。来年夏完成予定の永久墓「夫婦ピラミッド」をはじめ、その前にあるスーパー家族墓「鳳凰区」、またこの周辺を取り囲む園内道路・区画通路など、慌ただしく工事・整備を行っております。
今日の写真はその二つのエリアを正面に、遠目で見守るように、園内道路ののり面に咲く黄色い植物「セイタカアワダチソウ」。
霊園内でなくとも、一般道など、この時期はどこでも見かける黄色い植物。黄色い色ではありますが、そんなに愛でられるような植物ではありません。ちょっと毒々しい印象もあるセイタカアワダチソウは北米原産の外来種。風情を感じさせてくれる日本原産のススキが自生しているところにはだいたい、このセイタカアワダチソウも群落をつくってきます。毒性のある根もあいまって、日本の植物の生態系を壊していくようにどんどん繁殖していきます。
恐らく福岡マラソンのコースの途中でも、福岡市内・糸島市内、そこかしこで見かけられたと思います。元気を与えるビタミンカラーの植物でありながらも…
これが、霊園にも少し前の季節に自生していた、同じように毒性のある彼岸花だと、風情があるととらえることができるのですが、セイタカアワダチソウに対しては、どうしても霊園の穏やかな気配がその黄色い勢いに押されて…、そんな光景に毎年のように複雑な気持ちを覚えます。
でも、見ようによっては、彼(彼女)らの旺盛な生命力は、この寒くなる日本の季節の中で、たくましく育つ力強さを感じてしまうこともあります。
心持ち一つ、今の自分の心の在り方で、見方というものは変わってきますね。
ともあれ、きみたちの場所の前には間もなく鳳凰とピラミッドが。
マラソンランナーを見守ったように、今は穏やかに、工事を見守っていてくださいね。
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