ふたみブログ
2024.12.20終活、エンディングノート。茶活、千利休は田中さん。
2020年10月10日公開
2024年12月20日更新
写真は福岡市が年に1回発行している「マイエンディングノート」。写真のものは以前のものですが、新しい年度のものにも私たちの霊園・二見ヶ浦公園聖地の広告を掲載しております。
右下にひょっこりと写り込んでいる写真は別の書籍です。霊園にいらっしゃるお客様より紹介いただいた本。
あなたのまわりに「田中さん」、いらっしゃいませんか?
お客様からご紹介頂いた書籍は、“田中さんのための本”。タイトルも思い切ったなんともストレートな本です。内容は、「田中」と姓の付く偉人を、マンガもまじえながらその功績なども紹介している読みやすい本です。
その中にありました。皆さまも良く聞く「お茶の千利休」。わび茶を大成させ、天下人の茶頭を務めた茶聖。この千利休、実は幼名を「田中与四郎」と言い、「利休」の名は豊臣秀吉の時代に正親町天皇(おおぎまちてんのう)から授けられた名前とのこと。
千利休は田中さん。皆さまご存知でしたか…?
自分のルーツを辿っていくと、思いがけない繋がりを発見できるかもしれませんね。エンディングノートには自分の家系図を作るというページも少なくありません。過去を知り、今生きる自分に感謝し、そして未来の子々孫々へ想いを繋いでいくことも意図しているのだと思います。家系を辿っていくと、もしかするとあなたもあの偉人・著名人との繋がりが発見できるかもしれませんね。
終活やエンディングノートという言葉も近年では広く浸透してきました。
「終活」という言葉は、『生きているうちに人生の終わりについて考える活動』を省略した造語。私たちが従事する霊園も、遠からず近からず、関係してくる業界です。
「終活とは?」「終活の準備は何をすれば?」「終活するのに費用はいくらかかるの?」などなど、霊園に来られる方に尋ねられることも増えてきました。
その質問に対し、私たち霊園スタッフは、「終活はお金をかけて『もの』や『資産』を整理することが本題ではなく、今までの自分を見つめ直し、そしてまだまだ先の長いこれからの人生を、実り多いものにするための活動ですよ」という答え方をします。
遠からず近からず、の立場からの回答になります。
「終活の一環で自分のお墓を探しに来ました」という方も中にはいらっしゃいます。これに関しては私たち霊園スタッフに関わってくる、終活の一環の『コト』ではあります。
このことに関して言うと、お墓を生きているうちに建てることは『寿陵(じゅりょう)』といって縁起の良いこととされています。 古くは古墳やピラミッドもその意味を持って、長い年月をかけて王は自分のお墓をつくって(つくらせて)きました。
近年、当霊園にお墓をご建立いただく方々のほとんどは『寿陵』になります。生きているうちにお墓を建てること。 これは決して後ろ向きな行為ではありません。
「終活」というと一般的には、周囲に金銭的な迷惑を掛けないために、身のまわりの整理や財産の相続をスムーズにするために計画を立てたり、家族・親族に迷惑を掛けないために自身の葬儀の希望やお墓の準備を事前にしておく、などといった『金銭的なこと』を主に考えて行いがちではあります。
しかしながら本来の終活とは、自分の人生の最期(エンディング)を考えることで、一日一日を大切に、これからも自分らしく生きるために、今、何をしようか…!と、前向きなるような精神的なことが一番重要な活動、終活だと私たち霊園スタッフは思います。
自分の死後、特にご家族・ご親族など、まわりの人に迷惑をかけないように…という気持ちでお金のことを考えて取り組まれる気持ちもわからなくはないですが、まずは自分自身が今を健やかに過ごすため、そしてこれからも充実した人生を送るための活動を。この活動は何もお金をかけてすることではありません。
ただ、それを実際に行動に移すきっかけを図れずにいらっしゃる方も少なくないと思います。
エンディングノートは終活を始めるタイミングがわからず、なかなか一歩を動き出せない方にとっては、きっかけのひとつにはなるかもしれません。
書き込む内容は一般的に、現実的なところでいうと財産についてや、その他、自分の家系図を作成したり、生い立ちからの思い出を綴ったり、自分の最期はこう迎えたい、葬儀はこうしたい、お墓はこうしたい…などといった項目が大半のエンディングノートの内容です。
これらは、自分の意志を伝えられるよう、残された家族・親族に伝えるメッセージ、という目的も果たします。
実際にノートに自分の手で書き記すことで自分と向き合い、不思議と『今』を大切に生きていこうと前向きになる『マジカルノート』。
でも重要なのは『金銭的なこと』ではなく『精神的なこと』。
福岡市が発行している「マイエンディングノート」は福岡市役所をはじめ、福岡市内各区の区役所のラックなどに設置されています。
二見ヶ浦公園聖地サイト内には「終活」について、当霊園の想いを記したページもございますので、そちらもご覧いただけると幸いです。
終活をするにあたって、ご相談や質問などがございましたら些細なことでもございませんので、ぜひお気軽に当霊園へメール、または直接霊園スタッフにご来園・お電話ででもご相談お受けいたします。家系図に関するご相談もございましたら、常駐の専任スタッフがご対応いたします。
ちなみに。
冒頭で紹介した「田中さんの本」。仏教用語に「自利利他」という言葉がありますが、この意味は、修行によって得た徳を自分が受けるとともに、他者や社会の利益といった「公利」に繋がるよう努める、ということなのですが、偉人の田中さんの中にはこの精神を実践されている方が多いなあという印象を持ちました。
あなたのまわりにいらっしゃる「田中さん」も…
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