ふたみブログ
2025.8.28月です。お盆の準備は始められていますか…?

さて皆さま、8月に入りました。お盆月の8月。夏休み・お盆休みを使って帰省のご予定を立てられている方も多いと思います。ぜひこの時期にはご先祖様・故人様に想いを馳せ、感謝を伝えられる“時間と心のゆとり”、ございますように。
中には初盆を迎えられるご家庭もあられるかと思います。
法要の手配や白提灯・盆棚、法要にいらっしゃった方にお返しする返礼品や今日の写真の手前に写っているようなお礼状などなど、今の8月の初旬は色々と慌ただしくご準備されている時期ですよね。
まだまだ心の整理もつかないのに、慣れない準備を手探りで…という方もいらっしゃると思います。何よりも、このようなお盆の準備という“作業”をしていること自体に悲しさや辛さを覚える方も少なくないと思います。
ご自身のペースで、ゆっくりゆっくり、心の整理、していきましょう。
ところで。
日本には「迎え火・送り火」や、「精霊流し(しょうろうながし)」という江戸時代ごろを起源とするお盆の風習ががございます。皆さまの中にもご自宅で代々受け継がれてきた方法・作法で、この風習にならった“儀式”をされたり、またはご自宅でなく、お住いの町内の取り組みで、お盆にはテント立てて迎え火・送り火などのお盆の行事をされている風景を見られたことのある方もいらっしゃると思います。
今日の写真奥に写っている、すだれにもワラのようにも見える「菰(こも)」を使って船に見立てた「精霊船」を作り、お盆最終日に各ご家庭・ご自宅から持ち出す光景も。
ご周知の方が大半かも知れませんが、今までお盆の行事に無関係・無関心だった方のために。
お盆にこの世に戻って来られたご先祖様・故人様を、また極楽浄土へ送り出さないといけないお盆の最終日に、この「菰」で作る船の中にご先祖様・故人様が好きだったものをはじめ、長い船旅に備えて「ご飯・お食事」をこしらえてあげ、また、途中おなかがすいた時のために「おやつ」も食べれるよう、それらを大きな蓮の葉にのせて包み、そしてこの菰で作る舟形でくるみます。
宗旨や宗派によっても考え方は違うかもしれませんし、各ご家庭でも代々の方法・伝承もあって、想いは人それぞれかも知れませんが、悲しみに暮れる中でもこの「お食事・おやつ」を作ることや用意することは、意外と“心の整う作業時間”になると思います。
自分たちも一緒に食べるものとして用意したり、疲れたらこういうのを食べたいだろうな、などと想像しておやつを用意したりすることは、旅行や遠足に行くためにお弁当を作るような気分に。
人それぞれ、色々な想いがあって迎えらるお盆。もうすぐです。
ここでひとつアドバイス。
精霊船のための「菰」(迎え火・送り火で使う“麻がら”も)、近年ではスーパーやホームセンターなどのお盆特設コーナーで購入される方がほとんどかと思われますが、お盆期間に入ってしまうと、どこかしこも完売して在庫がない可能性がとても高いです。買ってみよう、やってみようと思われている方がいらっしゃれば、お盆前の今の時期くらいから早めに購入されておくことをおすすめします。
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