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「法の雨」について

知っ得コラム

2020.8.21「法の雨」について

雨は花や植物を潤します。花はそれぞれ花を咲かせ樹木はそれぞれ生い茂ります。降る雨は同じでも花の種類、樹木の種類で受け取る量や用途が変化します。また、同じ花でも元気に咲かせる花もあれば、しぼんで枯れてしまう花もあります。大きく育つ樹木もあれば、土壌が悪くなかなか育たない樹木もあります。土の種類によって花の色が変化することもあれば、蕾もできずに枯れてしまう花もあるでしょう。自然とはそういうものと割り切ってしまうかもしれませんが、これを人に譬えてみるとそうはいかないものです。


雨を仏様の法の雨とし、花や樹木を我々衆生、土壌を縁とたとえてみましょう。
法の雨は同じように降り注いでいるのですが、受け取る衆生によって変化します。うまく受け取れるものもいれば全く受け取れないもの、受け取っていることすら気づかないもの、さまざまです。たとえ受け取ったとしても、周りの縁によって惑わされたり、邪魔されたり、または共に受け取り喜びを感じたりとさまざまです。なぜ隣の人は事業で成功して裕福なのに、自分は違うのだろう。なぜ友達は、難しい試験に合格して友達より勉強した自分はなかなか合格しないのだろう。なぜ友人は生活が困難なはずなのにいつも幸せそうに笑っているのだろう。と、人は他人の姿を見て僻んだり、嫉妬したり、落ち込んだりしてしまいます。


仏様は、法の雨を同じように降らせているのであれば同じようにそれぞれの物事がうまくいくはずです。
にもかかわらず、他者と違いが生まれるのは受け取る側の受け取り方の違いによるものということになるのです。

 

例えば、あなたの上司が新しい提案をしたとします。社員一同に出された提案は同じであっても、受け取る社員の受け取り方で様々です。ある人は、その提案は素晴らしいですね。ある人は、この提案は社員の仕事を増やすだけだ。ある人は、お客様目線ですごくいいと思う。ある人は、これを付け加えればもっといい提案になる。ある人は、提案を実行して考えてみよう。等々さまざまです。提案は同じでも社員の性格、人柄、部署、人員、仕事内容でそれぞれ違ってくるものでしょう。
しかし上司は、相対的に見て会社にとって献身的になる意見を持つ人、前向きな人、上司の考え方や会社の考え方を踏まえて行動意見する人材、お客様に会社がどのように対応するかを考えている人等を大切にするはずです。そうした大切にされる人へ会社の将来を任せたいという信頼が生まれたり、かわいがられたり、評価されたりするものです。


仏様の法の雨は、上司が出す提案と同じです。またこのことは、上司の提案に限らず、学校の先生、先輩、国、お寺の坊主、通りすがりの人、医者、弁護士・・・、あなたはいたるところでみんなと同じように何かしらのチャンスや注意を受けながら生活していることになるのです。その受け取り方によって、ひとそれぞれの人生も変化しているのであると仏様は、このたとえで我々に諭してくださっているのです。ありがたい。すばらしい。^^

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